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 【活動訪問22】キャリア・デザイナーズ(2)2024/09/06 

9月6日(金)、認定特定非営利活動法人キャリア・デザイナーズで活動する菊池祥一郎さんにお話を伺いました。



キャリア・デザイナーズは、2008年(平成20年)より福島県郡山市にて、ひきこもり経験者ら10~50代前半の若者・壮年の社会参加や就労自立支援を行っている認定NPO法人です。安心して参加できる環境を提供し、他者との交流や様々な活動参加を通して将来の方向性を見つけられるよう心掛けています。

取材した当日、菊池さんはピーマンの選果作業をされていました。

◆質問1 インターンシップで、どのような活動をしましたか?
コワーク(内職)の作業をメンバーさんと一緒に行わせていただいたり、事務作業を手伝わせていただいたりしました。今日は、これから農福連携活動の一環としてピーマンの選果作業を手伝わせていただきます。

◆質問2 これまでに復興に関わるような活動や地域活動をしたことがありますか?
サークルの活動で、東日本大震災後の子どもの遊び場を提供するイベントとしてずっと続けている「こどものあそびば」という無料のあそびばの運営を手伝わせていただきました。また、ふくしま追悼復興記念行事の「キャンドルナイト」に参加し、「花は咲く」や「未来へ」の手話ソングを披露させていただきました。

◆質問3 今回、このインターンシップに応募した理由は何ですか?
就労支援に興味があったためです。将来は社会福祉士として誰かを支援する側に立ちたいと考えています。具体的な職種はまだ未定ですが、誰かを支援するときどのような経験がその人の手助けにつながるかは分かりません。だからこそ、今は一つでも多くのことを経験し、大学で学んでいる知識としての学びから、より実践的な学びを得る機会にしたいと思い応募させていただきました。

◆質問4 実際に活動してみて、面白いと感じるところはどんなところですか?
インターンでの活動を通して、通常のボランティア活動とは違った感覚が常に自分の中に感じることができたことが面白いと思いました。今まで、様々なボランティア活動に参加してきましたが、社会の最前線で活躍されているスタッフの方と一緒にお仕事をさせていただいたこの期間は、今までに感じたことのないような緊張感や不安を覚えました。初めて経験する場面では「自分はどのような感情を抱くのか」といった新しい自分を知ることができたことが面白いと感じました。

◆質問5 逆に、大変だなと思うことはどんなところですか?
コワーク(内職)では、チラシを詰めたり、シールを貼ったりとシンプルな作業を長時間行いました。一つひとつのクオリティを保ちながら、時間をかけずに行うことが想像以上に難しかったです。しかし「これが誰かに届くんだ」と考えると途端に作業が楽しくなり、丁寧に仕事をこなすことができるようになりました。

◆質問6 活動してみて、想像していたことと違ったこと、また、新しい発見などはありますか?
キャリア・デザイナーズさんが目指す最終的なゴールは単に「就労」や「自立」をすることではなく、「ご本人が納得した人生を送ることができること」と設定している点に感銘を受けました。答えはご本人の中にあるものであって、私たちの中にはないという考え方は、将来支援をする仕事に就く上でとても大事な考え方だと思います。また、どのような仕事でも使命感を持って仕事をすることで「やりがい」を感じることができることを学びました。

◆質問7 残りの活動での目標や意気込みを教えてください。
三日間という短い期間でしたが、とても濃密な時間を過ごすことができました。午後からは、キャリア・デザイナーズさんの独自の取り組みとして、ミニ報告会があります。たくさん学ばせていただいた集大成としてパワーポイントで成果をプレゼンさせていただく予定です。インターン生として受け入れてくださることや、あたたかく迎え入れてくださることは決して当たり前ではないと思います。お世話になったすべての方への感謝の気持ちを忘れず、最後まで全力で学ばせていただきたいと思います。