report   レポート

 【活動訪問6】育ちの会輝2022/08/04 

8月4日(木)、特定非営利活動法人育ちの会輝で活動する鴫原莉子さんにお話を伺いました。



特定非営利活動法人育ちの会輝は、0から18歳までの障がい児等の障がい状態の改善を専門とする通所支援・児童福祉施設です。

取材した当日、鴫原さんは子どもたちの遊び相手をしていました。

◆質問1 インターンシップで、どのような活動をしましたか?
施設長さんのお話を通して“障がいとは何だろう”と考えたり、人の成長の過程を学んだ上で障がい児と呼ばれる子たちの特徴的な行動や考えていること、異常行動の例などを知識として蓄え、それを実際に自分が障がいのある子どもたちと一緒に遊んだりじっくりと様子を見たりすることで関わり方を学びました。

◆質問2 これまでに復興に関わるような活動や地域活動をしたことがありますか?
学校の総合探求の時間を通して、被災地に足を運び改めて3.11を学び直すことで分かった復興の様子をレポートにまとめたり、汚染水の海洋放出について直接漁業者の方と経産省の方両者の意見を聞いたうえでの自分達たちの考え方の変化をみたりする活動をしました。
また復興に直接結びついてはいないかもしれませんが、中学の3年間地元二本松のヤングボランティアの団体に所属し、地域活動をしました。

◆質問3 今回、このインターンシップに応募した理由は何ですか?
質問2の最後に触れた通り、中学でボランティア活動を続けていたこともあり、またボランティアをしたいと思っていました。数多くの団体がある中でも、私自身が子どもと関わることが好きということもあり、子どもたちと関われる団体を選び、その中のひとつが今回受け入れていただいた育ちの会輝さんです。ここは障がいのある子どもたちの施設で、私の周りには障がいを持っている人がいないので、これまで得られなかった様々な経験ができるはずだと思いました。

◆質問4 実際に活動してみて、面白いと感じるところはどんなところですか?
さっきまで泣きわめいていた子に対して、施設の方がどうすればいいのか判断し行動させると、その子が急に楽しくなって笑顔になったりします。そんな様子を見て、子どもたちの考えや心理を読み取れる施設の先生たちのすごさを実感するし、子どもたちの変化を見ていると面白いです。

◆質問5 逆に、大変だなと思うことはどんなところですか?
やはり普通とは少し違う行動をしたりするため、人に迷惑をかけてしまうような異常行動に対して私たちが駆け寄ってしまうと、その子にとっては“かまってもらえた”と思ってしまったり“手伝ってもらえる”と認識してしまうので、あえて距離を置かなければいけなかったり、逆に知能が比較的高い子に対しては、自身の意志を持っているからこそかける言葉だったり、手伝ってあげるタイミングを頭でよく考えてみてからでないと成長に繋がらないので、特有の大変さだと思います。

◆質問6 復興に向けて活動している団体に触れてみて、想像していたことと違ったこと、また、新しい発見などはありますか?
まず今回受け入れていただいた施設が自宅から近いこともあり、こんなに近くにNPO法人の障がい児の児童福祉施設があることを知らなかったので、知ることができて良かったと思います。
また、施設を利用する一人一人に寄り添っていることがとても感じられました。

◆質問7 残りの活動での目標や意気込みを教えてください。
残りわずかとなりますが、これまでに教えてくださったことや、自分で関わりの中で学んだ多くのことを常に頭において、まだまだ子どもたちの日々変わりゆく成長の様子を近くで感じ、多くのことを学び一緒に楽しく過ごしたいです。