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 【活動訪問17】環境地域文化エナジー2023/08/14 

8月10日(木)、特定非営利活動法人環境地域文化エナジーで活動する滝沢千代さんにお話を伺いました。


特定非営利活動法人環境地域文化エナジーは、平成20年11月に設立し、当初は地域内への再生可能エネルギーの普及や実証などの取り組みが多かったが、活動を通じて地域内の様々な課題に気づき、活動の範囲が広がりました。特に平成28年から地域内の人口の減少や高齢化に伴う地域活力の低下への対応で「移住・定住」の促進に力を入れて取り組んでいます。令和3年度より会津若松市から「会津若松市定住コネクトスペース」の施設管理運営を受託し、地域の移住活動の中核として活動しています。

取材した当日、滝沢さんはインターンシップ活動の総まとめをしていました。

◆質問1 インターンシップで、どのような活動をしましたか?
初日は、NPO法人の運営のしくみや環境地域文化エナジーについて学んだ後、福島県の移住コーディネーターの役割についてお聞きしました。また、東京都にある「ふるさと回帰支援センター」と「福島県東京事務所」でどのような移住支援を行っているかについて伺いました。2日目は、会津若松市地域づくり課での移住支援に向けた政策をお聞きしたり、実際に会津地域へ移住された方々にお会いしました。最後に、今後どのような移住支援をしていくかについて発表しました。

◆質問2 これまでに復興に関わるような活動や地域活動をしたことがありますか?
小中学生のときに地区のごみ拾いに参加したことはありましたが、その他の地域活動などにはあまり積極的に参加したことはありませんでした。

◆質問3 今回、このインターンシップに応募した理由は何ですか?
今回、このインターンシップに応募した理由は大きく分けて2点あります。1つは、私自身が福島県内で最も高齢化率の高い金山町の出身であり、移住・定住という分野に興味を持っているからです。もう1点は、将来地元である会津地域の活性化に貢献するために、会津地域の魅力を再発見したいと考えたためです。

◆質問4 実際に活動してみて、面白いと感じるところはどんなところですか?
まずは、現在の会津地域への移住の現状についてお聞きする中で、出身である金山町への移住希望者や移住者が多いということを知ることができて嬉しかったです。また、実際に移住された方々にお話を伺ったところ、みなさんが自分のやりたいことに向かって真摯に取り組まれている姿が印象的でした。移住者の方の存在によって、地域が盛り上がっていくことを実感できました。

◆質問5 逆に、大変だなと思うことはどんなところですか?
移住コーディネーターや金山町移住支援センターの方にお話をお聞きして、それぞれの移住希望者の方に合ったアプローチをする必要があると感じました。また、移住希望者の方には生活するうえでの大変なことも正直に伝える必要があり、心苦しい場面もあるだろうなと感じましたが、定住率を高めるためには大切なことだと考えました。

◆質問6 活動してみて、想像していたことと違ったこと、また、新しい発見などはありますか?
まずは、東京都にも福島県の移住支援を行う機関があることを初めて知りました。仕事終わりの時間帯に相談会を行うなど、首都圏からの移住者を増やす取り組みやイベントが実施されていることを学びました。そして、移住にはUターンやIターンだけでなく、嫁ターンや孫ターンといったパターンもあることを知りました。

◆質問7 残りの活動での目標や意気込みを教えてください。
実際に行われている移住支援や移住者の方々のお話をふまえて、今後どのような移住・定住支援が必要となるか、3日間のまとめとして考えていきたいです。そして、今回の経験を必ず将来に活かします。